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にこまるプロジェクト第一号・福島県会津美里町を再訪

  • 2011年8月30日
  • チームむかご

にこまるプロジェクト第一号・

福島県会津美里町を再訪しました!

8月20・21日に、福島県会津美里町に行ってきました。ここには現在、原発事故の影響によって福島県楢葉町のみなさんが数多く避難されています。チームむかごは5月7・8日に会津美里町を訪れ、ボランティアセンターの方々や、この地で宅配専門のお菓子作りをされている福王寺美幸さんのご協力を得ながら、にこまるプロジェクトを立ち上げました。

その後、楢葉町の3人の主要メンバー(田村容子さん、大和田芳子さん、松本豊子さん)が核になって活動が続けられ、今ではにこまるクッキー作りに欠かせない拠点となるまでに成長しています。

今回再訪したのは、久しぶりに皆さんに直接お会いして「今後ともよろしくお願いします!」とご挨拶したかったのと、活動を続けていく上でのいろいろな相談ごとなどを解決するためです。避難所や仮設住宅での炊き出しや料理教室も行いました。

うかがったのは、チームむかごの枝元、渋川、武富、そしてボランティアスタッフの鈴木さん、古舘さん、西村さんの3人です。今回も参加してくれた、西村さんの叔母さんであるともえさんが、美里町役場の福祉課にお勤めで、にこまるプロジェクトについて西村さんが 話してくれたことがきっかけでした。ともえさんの協力、美里町ボランティアセンターの方々や両町の役場の方たちの受け入れがあったからこそ 始めることが出来た<にこまるプロジェクト>in会津美里町なのでした。

 

●一日目は、避難所のみなさんと

餃子作り!

一日目は、会津美里町最後の避難所として30名弱の方が住んでいる、農業改善センターで夕食の炊き出しをしました。

炊き出しといっても、私たちはお手伝い。広い調理室があったので避難所に暮らすみなさんにいろんな作業をお願いして、わいわいにぎやかに(大騒ぎしながら)約30人分の夕食を作りました。

メニューは

餃子

なすとかぼちゃの揚げ浸し

冬瓜の煮物

えのきのかきたま汁

とうもろこしご飯

と、なかなか豪華です。


●料理初心者の男性も大はりきり!

名人おばあちゃんも登場!


包む作業はほかの男性も多数参加。枝元の「餃子包み教室」で包み方をマスターすると、3つのテーブルに4~5人ずつ分かれてせっせと包んでいきます。みなさん、意外とはやくてお上手。用意した300枚の皮ではとても足りず、途中で買い足しに走る、というハプニングもありつつ、30人ではとても食べきれないほどたくさんの餃子が完成しました。

焼くところで力を発揮したのが、正代おばあちゃん。給食センターで27年間働いたという、昔取った杵柄を大いに見せてくださいました。すっかり腕を見込まれてしまったボランティアの鈴木さんに焼き方を熱くご指導。鈴木さん、焼き場を離れられずに暑かったでしょうし、やけどまでしちゃって大変でしたが、正代さんはホントに生き生きと楽しそうでしたよね。


楢葉から会津へ

住み慣れた土地を離れるということ

完成した料理をみなさんといっしょにいただきながら、避難所を出てからの暮らしのことなど、お話をうかがいました。

われわれにとっては同じ福島県ですが、楢葉町のある浜通りと会津は思った以上に遠く、「車でも3時間くらいかかる」とのこと。また、会津は本当に自然豊かで美しいところですが、冬は大雪の降る豪雪地帯。雪のほとんど積もらない楢葉の人にとっては(特にお年寄りなどは)、そこで暮らすとなると、ちょっと二の足を踏むところもあるとか。今、避難所に残っている方の多くは、より楢葉に近いいわき市の仮設住宅を希望して待っているのだそうです。

住み慣れた町から引き剥がされ、新しい土地を探し、そこで生計を立てる手段を見つけて新しい生活をスタートさせていかなければならない。それぞれに課せられたことのあまりの重さ、想像しがたいものがあります。

 

●  二日目午前中は、

新製品の試作!中身は……

二日目はあいにくの雨。ですが、枝元は朝8時半から、「焼き菓子香房スマイル」の福王寺さんのところにはりきってでかけました。

前述しましたが、福王寺さんは、にこまるクッキー作りを技術的にも、物理的にも、そして精神的にも全面的に(しかも無償で!)手伝ってくれている、枝元いわく「天使のような存在」。ご自分の仕事があるのに、それをやりくりしながらにこまるの作業のためにアトリエを貸してくださっているのです。また、にこまるクッキーのクオリティを高水準に保っていられるのは、まさしく彼女のおかげ。だからこそ、何か応援できないかと考えたのが、チームむかごとのコラボ商品の開発でした。

以前から、チームむかごがファーマーズマーケットなどで売っていた、徳島県産のゆずを使った「ゆずのパウンドケーキ」を福王寺さんに作ってもらい、チームむかごのHPなどで通販しよう、というアイディアです。午前中、二人は森の中の山小屋のようなかわいい工房で熱心にケーキづくりをしていました。いつごろから商品化されて、販売できるかな?決まったらお知らせします。

 

●  仮設住宅の集会所で

ゴーヤー料理教室

午後は、工業団地の中に作られた300戸ほどの仮設住宅の中にある集会所でゴーヤー料理教室を行いました。仮設住宅にゴーヤーの種が配られたことから、グリーンカーテンを作ってゴーヤーを収穫している方がいらっしゃると聞き、たくさん採れたゴーヤーを調理するヒントになれば、と開催することにしたのです。


雨がなかなかやまない中(そしてかなりの涼しさ!)、20人ちかくの方が集まりました。「夏休みの自由研究の課題がゴーヤーなの!」と、参加してくれたゆいちゃんたち小学4、5年生ガールズから、86歳のあいこさんまで老若男女いろいろ。自己紹介であいこさんが「3月11日に家を離れてから一度も帰ってないの。いままで4回も引越しして、ようやくここに落ち着きました。でも、やっぱり楢葉に帰って死にたい」とおっしゃった言葉は、心に響きました。それでも明るく、「楢葉の家にいるときよりも、自分でいろいろやるようになってかえって元気になりました。お友達も増えたし」とも話されていました。

ゴーヤー料理教室で

ゴーヤのビアフリット

ゴーヤーとツナ、玉ねぎ、きゅうり、トマトのサラダ

ゴーヤーと魚肉ソーセージ炒め

ゴーヤーと鶏肉のみそ炒め

の5品を披露。


枝元のトークにみんな笑ったり、感心したり。そして小学生ガールズも、メモをとったり写真を撮ったりして真剣に参加していたのが印象的でした。みんなおうちで作ってくれるかしら?


●  最後はお待ちかね!

みんなでにこまるクッキー作り

料理教室のあとは、にこまるクッキー作り。「オレ、ゴーヤーは苦いからいらない!」と、料理教室には参加しなかった小学生男子のケイマくん(前回も参加)も、友達とともに満を持して参加!大きなテーブルを囲んで、みんなでころころ丸めて顔を描いて、にぎやかに作業しました。

でも、ん?あれ?丸めてない人も。やっぱりケイマくんたち男子チームはお約束のう●ちですか……。女の子たちもいろんな形を作って楽しそう。そのうちだんだん大人の中でもブタ作りにはまる人がでてきて、最後には、「にこまる」じゃないクッキーのほうが増えてしまいました(笑)。でも、今日作ったのは売り物じゃないからいいんです。ちなみに86歳のあいこさん、ブタさん作りがとってもお上手でした。

焼き上がったクッキーはみんなで分けてお持ち帰り。待ちきれない子供たちは「まだ焼けないの~」とオーブンの前に陣取っていました。

「クッキーは冷めてからのほうがおいしいんだよ」と何度言っても、熱いうちにほおばって「でも、おいしいよ!」。自分で作ったクッキーは確かにおいしいよね。

にこまるじゃないクッキーもいっぱいできましたが(笑)、参加したみなさんのお顔は、まちがいなくにこまるでした!

帰り際には、みなさんににこまるクッキーのハガキにメッセージを書いていただきました。次に会津から届くにこまるクッキーにつける予定です。買ってくださる方は、ぜひお返事書いて送ってくださいね。

 

チームむかご 武富