わたしたちがいまできることの最近のブログ記事

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きら画伯作。くままる、ねこまる


「ガミちゃんのボランティアスタッフ日記」
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4月2日(土)昼下がり
今日は枝元さんはじめ、リピーターの方、初めての方合わせて、
総勢10名がむかごキッチンに集まりました。

ニコニコ笑顔が好評の「にこまる」と「雑穀ビスケット」を作る〈クッキー班〉、
むかごキッチンに集まったお料理を真空パックする〈パッキング班〉、
キッチンをより使いやすくするため、模様替えをする〈買い出し班〉に分かれ、
それぞれの持ち場に着いて作業をスタートしました。

この日は、同時に、20kgもの土付きごぼうをひたすら洗う〈ごぼう班〉も
枝元さんのご自宅で作業中とのことでした。
(ごぼうは枝元さんのお知り合いの太田市場の方が寄付してくれたそうです!
後日、きんぴらを作り、被災地へ届けるんだとか。)

作業を進めながら、
初めての方同士で自己紹介をし合ったり、
地震が起こった時のそれぞれの状況を話しました。
地震発生時、ご自宅に一人でいた方も何人かいました。
強い余震も続きましたし、一人では心細かっただろうなと思います。
こんな時、「だれかがそばに一緒にいる」という心強さを改めて感じます。

今この時も心細いであろう被災地の方に、「にこまる」の笑顔が届けられる、
そう思うと、一つ一つの作業にも熱が入ります。


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一球入魂の真剣さで、にこまるに表情を刻む、ボランティアメンバー「山ちゃん」の手。

さて、今日はまた新しいお料理も登場しました!

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山口はるのさんの「大豆の佃煮」
あたたかさが、まっすぐに伝わってきます。


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枝元なほみさんの
「みょうがの甘酢漬け」
身体が疲れている時は、こんなさっぱりしたものが嬉しいですよね。
ほど良い酸味といりこの味わいが、食欲と元気をかき立てます。


そして、今日も高城順子先生が自ら、むかごキッチンへ届けて下さいました。



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「ピーナッツいりこ」
一度揚げてあるそうです。文句なしに、ご飯がすすみます。

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「野菜の彩りあざやかなビスケット」
「カラフルな色と素朴な形がかわいい~!」と、
むかごキッチンの女子達に大好評!
きれいなものを見ると、嬉しくなりますね。

私はこの後、高城先生と一緒にパッキング作業をしました。
その時、福島の原発の話になったのですが、先生が

「もし今原発に、"まかない"として料理を作りに行けるなら、飛んで行きたい」

と、仰られました。

「私はもう先が長くないのだから、若い人のためにできることをやりたい」

と。
先生の先は長くあって欲しいですが、
そう言い切られたことに、私はジーンと熱い気持ちになりました。
また、ある方が言うには、電車に乗っていた時、隣に座っていたおばあさん2人が

「もし東京電力の職員の代わりに原発の作業に呼ばれたら、喜んで行くのにね。
でも私たちだと体力がないから、かえって足手まといね。」

と仰られていたそうです。
お年を召した方が、こんな風に思っていらっしゃることを知り、
また、こんな風に東北に想いを寄せている方が、日本中、世界中でどれだけ沢山いるのだろう?と想像して、
またまたジーンと熱くなりました。

これからの日本は、たくさんの人が被災地の復興を応援する〈チーム〉になって、
それぞれの役割でもって、被災された方々とつながり続けるんだろうな、と個人的には感じています。
チームむかごもその一員として、あたたかいお料理でつながっていきたいと、思いました。

今日は、こんな、むかごキッチンでした。


(ガミ)




ダイトウ@チームむかご・震災支援プロジェクト担当です。

チームむかごの震災支援プロジェクトでは、料理家の方から届けられた支援食品を取りまとめて
現地で支援活動を展開しているNPOセカンドハーベストジャパン(http://www.2hj.org/)に
納入しています。

これまでも、現地の食料配布担当の方と連絡を取りながら支援活動を進めてきたのですが、
混乱した被災地での作業のため、十分な報告をいただけるような状況ではありませんでした。
そのため、毎回、届いてほしいと祈るような気持ちで物資を送り出してきました。

しかし今回、セカンドハーベストジャパンの仙台基地で食料配布を指揮する蓜島(はいじま)さんが
写真付きのレポートを送ってくださいました。

スタッフ一同、胸にしみました。
私たちが何を信じてこの活動を始めたのか、それをはっきりと教えていただいたように思えました。
ためらいもありましたが、いただいたメールをここにそのまま掲載させていただきます。



セカンドハーベストジャパン 蓜島(はいじま)さんからのメール
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チームむかごのみなさまへ


いつも心のこもった手作りの品をありがとうございます。
昨日は、小職も視察を兼ねて配送に出ましたので、支援品を直接手渡ししてきました。

行き先は、女川地区です。

地域は壊滅的な打撃ですが、漁師町の強い絆で、薪でごはんを炊いたり蒸したりと、
工夫されていました。

ここは石巻市からも遠いので、支援も不定期だとのことです。
私たちは毎日、おにぎりと新聞を届けています。

他の団体が一度だけ大量の物資を届けるところを、私たちは何度も通うことで、
お互いの顔の見える関係を築いています。
それが被災者のみなさんの安心に繋がっているのではないかと思います。

手作りで、想いの詰まったチームむかごさんの支援品は、
味はもとよりその温かい気持ちも被災者の方に届いていることと思います。

何より、みなさん、「手作り」に驚かれていました。
避難生活で日常の味を感じられることは何より心に響くことだと思います。
まさしく「食の持つ力」ですね。

これから泊まりで岩手の釜石に行ってきます。

簡単ではありますがご報告とさせていただきます。

*私が毎回同行できるわけではないので、このようにご報告できるかはわかりません。
ただ、確実にお届けさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。


はいじま


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ダイトウ@チームむかごです。
前回の支援物資納入までのご報告、続きです。

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3月27日(日)

前日に引き続き、支援食品の仕込み作業です。
今日はボランティアスタッフとともに枝元なほみも作業に参加。

昨日仕込んだ雑穀クッキーの生地を焼いていきます。

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そこへ、料理家の夏梅美智子さんが狛女組(※)の女性をひきつれ、むかごキッチンに登場。
夏梅先生と狛江の主婦11人がかりで仕込んだ支援食品を持ってきてくださいました。

※こまめ=狛女。 遊び心と想像力豊かな狛江のパワフルな女たち。なんだそうです...→http://komame.comae.net/

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積み上げられるタッパウェア...

...夏梅せんせい、これなんですか?


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「お惣菜よ。五目煮に高野豆腐♪」

せんせい...支援物資ですよ。常温放置が当たり前の支援物資。これ賞味期限は...?


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「まあおいしく食べてもらうなら早いほうがいいわね。3日ってところかしら」

せんせい、だーかーら、しーえーんぶっしー!
賞味期限2週間程度の食品にしてくださいって言ったじゃないですかーっ。
無理だから!それぜったい無理だからっ!...(>Д< ;) ...


...しかし、まだ手作りのお惣菜なんて、食べたくても食べられない避難所がほとんどのはず。
届くものなら届けたい!

だめもとで、セカンドハーベストジャパンの仙台基地の蓜島(はいじま)さんに電話。

賞味期限が3日しかないお惣菜が持ち込まれたんですが...。


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ダイトウ@チームむかごです。

みなさんのご協力により、チームむかご3回目の支援物資納入を、昨日、無事完了いたしました!
ひとつひとつの食品のクオリティは非常に高く、全体の内容もますます充実してきています。
今回の支援物資納入までのご報告です。

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前回は初めてボランティア参加の作業を行い、また、料理家の方たちから手作り食品を提供していただきました。
しかし慣れない活動と準備不足のため、反省点も多くありました。
ミーティングを重ね、体制を整えながら週末の仕込み作業へ!

今回、3月26日(土)のむかごキッチンでの仕込み作業に参加してくれたボランティアスタッフ、ガミちゃんが
作業のレポートを書いてくれました。

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「ガミちゃんのボランティアスタッフ日記」
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3月26日(土)お昼過ぎ、
むかごキッチンで、第3回目の仕込み作業が開催されました。
前回と同様、雑穀クッキーとスマイルクッキーを作りました。
今日集まったのは総勢5名、ボランティアメンバーはみんな2回目の参加でした。
最初に簡単に自己紹介をして、和やかに作業はスタートしました。

作業は、前回作ったものを基準に、その場で各自に振り分けます。
私は前回はスマイルクッキー担当だったので、今回もその担当になりました。

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天板の上でニコニコ

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オーブンに投入!

2回目の今日は、前回の反省点を洗い出して、作業内容を見直しながら作りました。
例えば前回作ったクッキーには大きさにバラツキがあったので、
「きちんと揃える」という手順を加えたり、
クッキーの中に入れるドライイチゴを綺麗に包めるように、切り方を工夫したり。

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オーブンの中でニコニコ

むかごキッチンに集まるボランティアメンバーは、
それぞれに得意なことがあります。
几帳面な性格の人、絵を描くのが上手な人、冷静に判断ができる人。
そんな皆がお互いに指摘し、アドバイスし合っています。
私はお菓子作りは初心者なのですが、
そしてみんなが教えてくれることは、とても勉強になります。

そうやって出来上がったものがこちらです!

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焼きあがってニコニコ

被災している方々に笑顔になってもらえますように。


そして今日は、枝元さんの呼びかけに賛同されている料理家の方々から
届いた手作り食品を見せて頂きました。

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脇雅世さん 手作り味噌とりんごのコンポート

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高城順子さん 缶入りクッキー詰め合わせ


それらの全てが手作りで、そして栄養満点です。
一つ一つに応援メッセージや食べ方の注意が付いていて、
その気配りにあたたかい気持ちになりました。
一料理ファンの私は、「料理がこんなにも人を元気付けることができるんだ!」と
ジーンと熱い気持ちになりました。

こうやって集まったお料理が、
少しでも多くの東北のみなさんの笑顔になれば、とても嬉しいなと思います。

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ありがとう、ガミちゃん!
だけどみんなで考えたクッキーの名前「スマイルクッキー」は、枝元なほみの一言で「ニコまる」に変更!
残念!!


土曜日の作業は無事に終わり、見事に焼きあがったニコまるクッキーを前に、手ごたえを感じるチームむかごスタッフ。
今週はしっかり準備したかいがあった。これで明日の仕込みも乗り切れるぞ。

だがしかし、
その日、都内某所ではとんでもないものが仕込まれていたのであった!
翌日、そんなとんでもない物が持ち込まれるとは、まだ知る由も無いチームむかごスタッフたち...。

(つづく)

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ダイトウ@チームむかごです。 

地震発生から一週間後に立ち上げたチームむかごの被災地支援活動ですが、その後、温かく力強い反響をいただいています。 

混乱した状況の中、手探りで始めた活動ですので、ご連絡いただいたみなさんには少なからずご迷惑をおかけいたしました。私たちの準備不足を責めることなく、熱い思いで背中を押していただいたみなさんにお礼を申し上げます。 

チームむかご被災地支援活動の立ち上げから現在までの報告をさせていただきます。

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■3月18日。チームむかご第一回支援物資納入。

被災地に物資を運搬し配布している支援団体、セカンドハーベストジャパン(http://www.2hj.org/)に、枝元なほみ+アシスタントチームがフル回転して仕込んだ以下の食品を納入しました。 

  • 雑穀クッキー 約400枚 
  • わかめふりかけ 約300食分 
  • ドライイチジク入りパン 約70個 

そして次回の納入に向けて準備していたところ、セカンドハーベストジャパンの仙台中継基地の担当の方から、直接メールをいただきました!


 輸送便で受け取らせていただき、食べさせていただきました。
 ほっとする優しい味で、 こころが落ち着きました。 

何よりみなさんの温かいお気持ちに感謝すると共に
被災されている方々に幸せな気持ちになるなるような食を提供したいと想います。

長期戦になります。 短期の支援はほぼ収束してきております。 
みなで継続的な支援ができるように考えて行きたいですね。 


大混乱しているはずの前線基地から、わざわざ連絡をいただけるなんて!

がぜん燃える枝元なほみ&チームむかごスタッフ。
準備不足に臆することなく、活動をもっと外部にも広げようと呼びかけを行いました。
調理作業のボランティアを呼びかけ、また料理家の先生方にもご協力を呼びかけました。

その後、賛同のご連絡をいただいた料理家の先生方20名以上! 
まさにドリームチーム!

ボランティアの応募にも多数の反響をいただき、20日と21日の連休に枝元なほみ+ボランティアチームで仕込み作業を行いました。

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■ 翌23日に梱包と納入。

今回納入したのは、 

☆イリヤプラスカフェ (http://www.imadoworks.com/iriyaplus/) 提供

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ビスコッティは、おいしく食べやすく、避難所でも喜ばれるそうです。

  • 無添加天然酵母パン約60個
  • ビスコッティ300個 
  • ブラウニー15個 

☆夏梅美智子さん+狛女組(http://komame.comae.net/) 提供

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これがふりかけの味か!と驚くおいしさ!写真が悪くて申し訳ありません。

  • 絶品ふりかけ おにぎり約300個分 

☆鈴木今日子さん 提供

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ひとつひとつに「ファイト!東北」のラベルが!

  •  無添加クッキー128個 

☆やなぎさわさん(チームむかご) 提供

  • 手作りクッキー73個 

☆チームむかご 

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  • スマイルクッキー(ドライいちご入り) 450個 
  • かぼちゃクッキー 240個
  • 雑穀クッキー 460個 
  • フリーズドライジャガイモ粉末(離乳食用) 560gを小分けにパッケージ 

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よっしゃー、できたー!行ってこーい!! 


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小雨が降る中、納入に行ったセカンドハーベストジャパン。
続々と物資が集まってきています。 

大量に作ったつもりの私たちの手作り食品が、なんともささやかなものであることを痛感しました。そしてこの災害の巨大さを改めて思い知らされました。 

受付で「チームむかご」であることを告げると、なんと仙台の前線基地からメールをくれた担当の方と直接お話することができました。


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セカンドハーベストジャパン フードバンク部 配島さん 

現在の支援現場の状況や、今後の段階的な展開の話などお伺いすることができました。 
しかし、なによりうれしかったのは、被災地にうまいものを届けるというのはたいへんいい試みだと言ってもらえたこと。さらに、賞味期限が2週間前後の食品でも、「チームむかご」と箱にわかるように表示しておいてもらえれば対応する。と言っていただけたことです。

 「長期戦は必至なので、いま疲弊してしまわないよう、力をセーブして。熱意を次のフェーズへとつなげてください。一緒にやっていきましょう!」 

放射性物質が含まれているかもしれない、などと流言も飛び交う雨が降る中、黙々と働くセカンドハーベストジャパンのスタッフの姿に、ダイトウもちょっと胸が熱くなりました。 

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セカンドハーベストジャパンの支援物資運搬トラック 

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私たちの用意できる食べ物は、巨大な災害に対してあまりにもささやかなものですが、どんな災厄も人の絆までは破壊できないことを被災地の方々に伝えられればと願っています。

 長い活動に成長させていきたいと思います。 

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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こんにちは。
このウェブサイトの管理人をしています、ダイトウ@チームむかごです。

地震発生の後に押し寄せた大量の衝撃的な情報にチームむかごスタッフも少なからず動揺しました。
しかし、いまは復活です。ミーティングでこれからの支援活動について協議し、早速手を動かしています。

チームむかごの食品加工所である「むかごキッチン」ではいま、避難所の炊き出しで使ってもらえるように、
枝元なほみがふりかけやラー油、そしておいしいクッキーを大量に(全部手作りで!)生産中です。

個人のボランティアが直接被災地入りできない現在、生産した食品を
セカンドハーベスト(http://www.2hj.org/index.php/jpn_home)に託して届けてもらおうと考えています。

被災地に直接手を差しのべられない無力感に打ちのめされることなく、
わたしたちがいまできることをしっかり考え、行動していきたいと思います。


チームむかごの被災地支援活動の状況は当ブログで随時お伝えしていく予定です。
また枝元なほみのTwitterアカウントでもお知らせしています。(http://twitter.com/eda_neko







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