山芋のあかちゃん「むかご」。
つまり「むかご」は種イモなのですね。
昨年、山芋農家さんを訪問して、畑を見せていただいたときに、畑に落ちて芽をだした「野良むかご」がいました。
また、「むかごの栽培方法がありますか?」
との質問も、全国のチームむかごメンバーのかたから寄せられました。
これはきちんと調べてみなさまにご報告せねばっ!
埼玉県大里の農業普及員さんに具体的にお話を伺うことができましたので、そちらからご報告させていただきます。
昨年、埼玉県妻沼のやまといも畑で収穫ツアーを開催した際には、大和芋生産者のみなさん、普及センターのみなさんに大変お世話になりました。
ありがとうございます!!
―むかごを育てるのは、小学校の時にやった朝顔やヘチマのレベルです。何もむずかしい事はありません。
庭であれば、日当たりの良いところに3~5㎝の深さにむかごを植えるだけです。
お彼岸が過ぎたので、もう、植えても良いです。
肥料は、色々種類があるので何をどれくらいっていうのは難しいですが、
花や野菜を作っていれば、それと同じくらいやればいいです。(やらなくても成りますよ。)
それと、当然ながら、ツルが伸びるので、ネットやフェンスなど絡みつく場所があるところじゃないといけませんね。
芋もできますけど、むかごからでは1年目は大して大きくならないと思うので、
掘り上げないでそのままにしておきましょう。
秋にはツルが枯れちゃいますけど、翌年は、また芽が出てツルが伸びます。
それから、ベランダで作りたいと言う方は、
できれば水はけの良い園芸培土(でも本当は何でも良いと思います)で、
バケツくらいの大きさ(土量)の鉢やプランターでやりましょう。
やはり、ツルは伸びるので絡まるモノが必要です。
バケツを使うときは、必ず底に水が抜けるような穴を開けるようにする必要があります。
そうでないと、水がたまって腐ってしまいます。
とのご回答をいただきました。
また、茨城の鉾田市箕輪農園さんにもお話を聞きましたが、
むかごから栽培するのであれば、なるべく大きいむかごを選んだほうがよいそうです。
わ~、ツルがにょきにょき伸びていく~!
とまではいかないそうなのですが、背丈くらいまではいくのではないでしょうか。
土地によって、またむかごのお母さん長芋の種類によって、こちらも様々なのでしょうか。
ちなみに、山芋を100gくらいにカットして、そのまま土埋め、肥料をあげていれば、
同じようにツルが伸びてきて、むかごがなるそうです。
ぜひチャレンジしてみたい。
ということで!
事務局でもプランター栽培に挑戦です。
こんな感じで、まずはうまく芽がでることを願ってます。
(手前の葉っぱはむかごとは関係ないです。すみません・・。奥の部分にむかごを埋めました!)
チームむかごのメンバーになってくださっている方は、そのほとんどが消費者です。
むかごが大好きでたまらない人、
日本の農業や自給率に危機感を感じて、何か自分も関わるきっかけを探している人、 自分たちの問題としてきちんと捉えていきたいと考えている人。
まず1番に消費者にできることは、農業の現場を自らの食生活に結びつけることでしょう。
最近になって、政府も積極的に国産食材を食べるプロジェクトを進めています。
目の前の食卓に並んだ食材の先にある農をイメージするのとしないのでは大きな違いがあるのではないでしょうか。
離れすぎていてイメージがむずかしいな、そんなときは
地域の直売所などで農家さんとお話をしてみたり、畑を訪ねてみるのはいかがでしょうか。
市や県や企業が主催している産地ツアーなどに積極的に参加するのもいいと思います。
実際に目で見て耳で聞いて、肌で感じることは、大きな刺激として残るはずです。
心も近く、土地も近い。
そんな生産者と消費者の関係がもっともっといろんな地域でできていくといいですね。