6月26日、むかご行脚2日目であります。
お昼前に北海道の川西に到着。川西長芋で全国でも有名産地です。
お会いしてくださったのは、長芋農家の宮本さんご一家。
お母さんの静枝さんは、家の畑で毎年むかごを収穫しており、お料理に利用していました。
最近ご結婚された息子さんの結婚式では、会場のホテルに依頼し、
静枝さんが提供なさったむかごを食材に、シェフにむかご料理をつくってもらったそうなのです。
出来上がった料理名は
『宮本農場産むかごの 海老と厚揚げ豆腐香辛炒め』。
ぜひ、これから制作に取り組む<むかごレシピ集>にも載せられたらいいなと思っています。
約4haの長芋畑で生産をなさっている宮本さん。
どのようにむかごを収穫しているのかというと、
10月、地上の蔓が枯れる前に、蔓の根元の方に、雨傘をさかさにしてセットします。
そして布団たたきなどで、蔓を揺らしたたいて、ばらばら落ちてくるむかごを傘でキャッチするという方法だそうです。
大きさの選別は、網でふるいにかけて行います。
これなら簡単そうではないか。いえいえそんなことはありません。
小さなむかごを集めるのは相当の労力を必要とするのです。
さらに、あくまでも生産者の方のメインは地下のイモ。むかごに割く手間と時間もどれだけ作れるかは、正直わかりません。
そのような状況で、むかごを収穫し、出荷することを検討してくださることとなりました。
生産と消費、両方の現場を理解した上での価格設定、流通のスタイル、販売方法を考えたいと思います。シンプルで、そして両者にとって損のない関係づくりを、むかごプロジェクトで実現すること目標としています。
畑を案内してくださっているとき、「ほら、これが野良むかごよ。」と静枝さん。
<野良むかご>とは、昨年のむかごが土に鋤きこまれて、全然違うところに芽が出てきてしまったもの。
響きはとてもかわいい☆
のですが、これが原因で、むかごは厄介者扱いされることがとても多いのです。
畑の厄介者、けれどその生命力に感心します。
『がんばれ。がんばれ。』と声をかけてしまうのです。