むかごがなかなか流通しない、もうひとつの理由。
それが『農薬』の問題です。
『登録農薬』というものがあります。
作物によって使用してもいい農薬が登録されており、登録されていない農薬がかかってしまった場合は、販売することができないという法律があります。
むかごに使用してもいいものとして、登録されている農薬は、とても少ないのが現状です。
多くの農薬は、山芋類への使用目的に登録されています。
なので、<山芋>としか記されていない農薬を使用して栽培した場合、
その山芋からとれるむかごを販売することはできないのです。
むかごにも使用できるように登録をとりなおせばいいのでは?
と考えますが、登録をするためには、長~い期間と、膨大な作業とお金が必要で、
現在は捨て置かれてるだけのむかごのために、わざわざ行う必要はないというのが主な主張です。
なので、数少ない<山芋とむかご両方に使用することが許可されている農薬>を使用した場合のみ、
商品として販売までこぎつけることができるのです。
むかご行脚でお会いしてきた生産者のかたは、みなさん農薬の問題はクリアされている方です。
無農薬であったり、むかごと記載されている登録農薬を使用されています。
現時点では、むかごに使用してもよい農薬を増やすことは不可能でしょうし、
少ないながらも許可の下りている農薬を使用するように、などということは誰も、生産者の方に呼びかけることはできません。
最初はちょっとずつむかごを広めていって、時間をかけて、一つの産物として認められていくことを目指していくうちに、
気づいたら、むかごがどんどん登録されていた、なんて日が訪れるかもしれないですね。
さて、お待たせしました。続きは箕輪さんの畑で・・・。